AT&T
基本情報
日本で言うところのNTTやau、Softbankといった企業です。
しかし、売上高は2019年12月決算で約1,800億ドル。
日本円にして18兆円を超えています。規模の違いが伝わるでしょうか?
そんなAT&T、有名な連続増配株なので、配当で生活をしたいと考えている人は知っている方が多いと思います。
AT&Tは通信事業だけでなく、WarnerMediaというメディア企業を傘下に収めており、
映画のワーナーブラザーズや、ニュースチャンネルのCNNなどもAT&Tの中にあります。
といっても売り上げの8割以上は通信事業から得ているので、
通信企業といって差し支えないでしょう。
ちなみにですが、AT&Tの創業者は電話を発明したグラハム・ベルです。
小学生のころ、伝記で読んだことがある方もいるのではないしょうか。
購入している理由は、以下の3点です。
- 必須性(中毒性)
インターネット社会を支える、欠かすことのできないインフラ事業。
- 連続性
36年連続増配中で、リーマンショックを乗り越えている。
- 安定性
インフラ関連なので、不況に強い。
今のような外に出られない状況でも、売り上げは下がりにくい。
いつものことですが、懸念点もあります。
一番注視しているのは、
ブランド力の弱さ
です。
これら4つについて詳しく分析していきたいと思います。
必須性(中毒性)
インフラは参入障壁が高いです。
設備投資に莫大なお金がかかるからです。
日本で今から新しい鉄道会社を作ろうと考えないのは、
線路を敷く土地を買って、線路作って、電車も買って…
と異常なお金がかかるからです。
それと同じように通信産業も
基地局作って、ケーブル引いて、アンテナ立てて…
とお金がかかります。
後追いでの参入は並大抵では行えないと考えています。
その中で今後100年通信事業は無くなりません。
5Gなど形態は変わっていきますが、事業自体は変わらないでしょう。
鉄道も機関車から電車へ、そしてリニアに移ろうとしているのと似ています。
そういった圧倒的に先駆者が強い分野の中で
上位1位2位にいるという点が素晴らしいです。
そしてインフラであるがゆえに、
使用することが必須であるということ。
今、インターネットを使用しない世の中を想像できますか?
同業他社としてベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)がいますが、
ネットを使用するにはAT&Tは欠かせない存在であるといえるでしょう。
連続性
AT&Tは37年連続増配です。
ほかのセクターに比べてあまり景気に影響されないという点が大きいと考えられます。
現状でもコロナで外出禁止の影響を大きく受けているのは考えられません。
37年連続増配という実績はこういったことを示していると考えられます。
懸念点
AT&Tがいいという絶対的なブランド力が正直ありません。
先ほど述べたように同業他社として
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)がありますが、
大きな差別化ができている状況とは言えないでしょう。
多角化のためにワーナーメディアの購入をしていますが、
その投資もうまくいくのかは定かではなく、
惚れ惚れする銘柄かといわれると、そこまでの域に達していないようにも思えてしまいます。
そのため、VZとの比較や、今後について深く調べていく必要を感じています。
ほかにも
どうしても土地に縛られてしまう事業のため売り上げが飽和しやすいという点もあり、
引き続き調査が必要であると思っています。
皆さんはどうお考えでしょう。
春野草。